ブログ

季節の色について ― 夏の色 ー

こんにちは 和み屋です。

前回少し触れました四季の色についてお話したいと思います。
日本の伝統色・着物(袷、かさね)には四季それぞれに色があります。

伝統色の名称には植物の名前が多く使われています。
夏の色でいうと、撫子色、向日葵色、杜若色、苗色などとうもろこし色なんて色もあります。


藍染の藍色も夏の色です。青系の伝統色のほとんどは藍によるものだそうです。
藍色は現在でもデニムに使われたり身近な色ですが、東京の伝統工芸品である「江戸切子」も藍色です。
つまみ細工と同じ東京の伝統工芸品である「江戸切子」にも使われる藍色で作品を作ってみようと思っています。

夏の色は春の色に比べ濃く鮮やかです。夏の日差しの中、元気に育つ植物を多いからでしょう
現代風に言うなら春の色がパステルで柔らかく、夏の色はビビットで力強い色が多いです。
青系で言えば、春は「水色」夏は「藍色」緑系は春は「若草色」夏は「萌葱色」などがあります

着物には袷(あわせ)やかさねという季節で表地と裏地の色に名前の付いた組合せがあります。
組合せの名前には伝統色と同じものも沢山あり季節を大事にする日本人の心を感じます
例えば伝統色の苗色と着物のかさねの色目の苗色はこちらになります

かさね色目の苗色のグラデーションになったちりめん生地を使い髪飾りを作ってみました
淡い色の着物によく合うと思います

夏の袷・かさね色目は表地も裏地も緑が使用される事が多いようです。夏は春に芽吹いた植物が力強く育っていく様を色名にしているようです。

着物と帯の組合せを選ぶ際、濃い色の着物には淡い色の帯、淡い色の着物には濃い色の帯を選ぶと言うセオリーがあるようですが、最近では着物と帯を同系色の近い濃淡で組合わせる方も増えているようです。
帯選びもそうですが、髪飾りや小物も着物の色との相性も見つつ着物の柄に入っている色の物を使うと差し色として馴染みやすいです。柄の色でどの色にするか悩んだら季節の色を参考にするのも良いかもしれません。

下に何色か夏色を紹介しますのでご参考にしてください。

和み屋では季節の色に関わらず、皆様の生活が加和良い(かわいい)物で彩り豊かになるよう髪飾りやアクセサリーの販売をしています。
和み屋へはこちらから
和み屋ではお客様のリクエストに可能な限り対応いたしますのでお気軽にお問合せ下さい。
皆様のご来店をお待ちしております